「間違い」と「喜劇」

間違いの喜劇はファルスであるかコメディであるかは多くの批評家によって議論されて来た。
この劇は笑いの陰に、『自分というアイデンティティの脆さ』反喜劇的と解釈される要素の描写を含んでいる。

だが、「間違いの喜劇」はアイデンティティの脆さへの洞察をもファルスの中に包みこんで、あるいはファルスそれ自身として笑い飛ばしてしまうところに、劇としての面白さがあると私は思う。


稽古も佳境に至り、私たちの絵も徐々に色をつけてきた。
舞台上には様々なキャラクターが立つ。
彼らは善悪、正邪などの判断で分けられる人形ではなく、
愛、情などの複雑な感情を持つ人間である。

笑いもすれば泣いたり怒ったりもする。

だが、彼らの心からの感情が外から見るお客さんの笑いになる。


間違いは笑いを誘う

気軽に笑いに来てください。


【音響を聴きながら:山城】